診療・各部門
薬剤部では医師の処方に基づいて調剤を行い、患者さんがお薬を安全で安心して服用できるよう正確な情報を提供することを主な業務としています。また当院の薬剤師は、がん化学療法チーム、栄養サポートチーム(NST)、院内感染対策チーム(ICT)などに参加し医師、看護師などの医療スタッフとともに医療チームの一員として活動しています。
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業務内容
薬剤部は、”薬を調合するだけでしょう?”と思って見える方は少なくないと思います。意外と力仕事が多く、またパソコンやその他機器類と上手く共存しなくてはなりません。
今回は皆さまに薬剤部をもっと知っていただけるよう、業務内容について簡単にご紹介させていただきます。
調剤業務
当院は原則としてすべての患者様に「院外処方箋」をお渡しし、患者様には院外にある「保険薬局」で薬を受け取っていただいています。(ただし、身障者の方やその他医師が必要と認めた方は院内で薬をお渡しします。)
そのため院内の調剤は入院患者様の薬が主になり、1日約120人分を調剤しています。
患者さんが安全に薬を使用できるように、薬の量、飲み方、相互作用や重複投薬などを薬学的に管理して患者さんに提供しています。お薬の事で不明な点は薬剤部の窓口でお気軽に相談してください。
注射剤払い出し業務
入院患者さんの注射薬は、患者さんごとのトレーにセットして各病棟に払出しています。その際、注射薬が患者さんに安全に投与されるように薬の量や投与経路、相互作用、配合変化(2種類以上の薬を混ぜることによって生じる変化)などについても薬学的に管理しています。
混注業務
当院の薬剤部にはクリーンベンチ、及び安全キャビネットがあります。入院患者様で食事が摂れない患者様に使用する中心静脈栄養(TPN)を、ク リーンベンチにて無菌的調製を行っています。また、化学療法を受けられる患者様に使用される抗癌剤も、安全キャビネットにて無菌的調製を行っています。調製の際は、単に全てを混ぜるのではなく、薬剤の安定性、相互作用、投与量等を十分検討解析のうえで調製しています。
また、抗癌剤調製の際にはより安全な投与ができるように、投与量、スケジュールなどを再確認します。
病棟服薬指導業務
各病棟の担当薬剤師が入院患者さんのベッドサイドに伺い、過去に経験した副作用やアレルギーなどを確認します。お薬の薬効や副作用の説明を行うとともに、治療に使用されているお薬の効果や副作用を確認し、医師・看護師などほかの医療スタッフと常に連携を取りながら安全で適正な医療が提供できるよう努めています。
また、服用状況、副作用、相互作用等をチェックし、必要があれば医師に報告します。
患者様が退院されてからも、自己管理(あるいは家族管理)ができるよう文書等を用いて説明しています。
医薬品情報管理業務
厚生労働省や製薬メーカーなどからお薬の適正使用に関する情報を集め、医療スタッフに提供しています。また医師や看護師からのお薬に関する質問に対して答えています。
その他、製剤業務、麻薬・向精神薬の保管・管理等いろいろとありますが、わたしたちは医薬品を通して医師、看護師、その他のスタッフと協力し合うことで皆さまの健康な生活を確保できるよう毎日の業務に励んでいます。
薬学部6年制実務実習
当院では薬学部6年制カリキュラムの一環として、薬剤師の監督・指導のもと薬学生が実習に取り組んでいますので、患者さんのご理解をよろしくお願い致します。
専門・認定薬剤師
日本医療薬学会 医療薬学指導薬剤師 1名
日本医療薬学会 医療薬学専門薬剤師 1名
日本医療薬学会 がん指導薬剤師 1名
日本医療薬学会 がん専門薬剤師 1名
日本病院薬剤師会 日病薬病院薬学認定薬剤師 1名
日本病院薬剤師会 感染制御専門薬剤師 1名
日本病院薬剤師会 感染制御認定薬剤師 1名
日本薬剤師研修センター 認定実務実習指導薬剤師 7名
日本アンチ・ドーピング機構公認 スポーツファーマシスト 1名