診療・各部門
診療概要・特色
2024年4月に中濃厚生病院より転勤し、ストップしていた外科手術を再開しました。幅広い疾患に対応しているのが最大のウリです。特色をリストアップしました。
| その1 | そけいヘルニア(脱腸)・肛門疾患・急性虫垂炎・胆石胆のう炎・腸閉塞(イレウス)等の良性の病気に対する外科治療を行っています。 |
|---|---|
| その2 | 胃がん・大腸がん・乳がんを中心とする悪性の病気に対する外科治療および化学療法(抗がん剤治療)を行っています。 |
| その3 | 当院は健康管理センターを併設しており、健診後の診断や精密検査を行っています。 |
| その4 | 呼吸器外科・血管外科・形成外科の専門外来と連携しています。 |
主な対象疾患・治療
はじめに月水金が中心の外来診療についてお話します。簡便にできるエコー(超音波)検査をフル活用するため、エコーの器械を傍らにおいて、自分で使いながら診察しています。対象疾患は前述の疾患のみならず、胸腹部の外傷や動物の咬傷にも対応しています。治療は、以下にリストアップした多岐にわたる手術・化学療法を行っています。今のところ、そけいヘルニアに対する腹腔鏡手術(TAPP)・大腸がんに対する腹腔鏡手術・出性内痔核に対するジオン注あたりが三本柱です。虫垂炎に対する腹腔鏡手術、胆のう炎に対する腹腔鏡手術、乳がん手術、胃がん手術が続いています。
| その1 | 肛門3大疾患のイボ痔、穴痔、切れ痔に対応しています。目玉の一つは脱出性内痔核に対するジオン注で1泊2日の治療です。 |
|---|---|
| その2 | そけいヘルニア(脱腸)・急性虫垂炎・胆石胆のう炎・憩室炎に対して腹腔鏡手術を行っています。そけいヘルニアに対する腹腔鏡手術(TAPP)は3泊4日でお勧めです。急性虫垂炎も腹腔鏡手術で行い、1週間未満の入院期間です。 |
| その3 | 胃がん・大腸がんも基本的に腹腔鏡手術で行っています。 |
| その4 | 乳癌手術も行っています。 |
| その5 | 悪性疾患である胃がん・大腸がん・乳がんに対する化学療法は、エビデンスに基づくガイドラインに則って外来で行っています。 |
診療実績
2024年4月~2025年9月の1年半の手術と化学療法の診療実績をお示しします。
まず手術室における主手術を示します。手術室外の手術は除き、重複はありません。
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全身麻酔 |
脊椎麻酔 |
局所麻酔 |
計 |
|---|---|---|---|
|
107例 |
30例 |
12例 |
149例 |
その内訳をお示しします。
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疾患の内訳 |
症例数 |
注釈 |
|---|---|---|
|
そけいヘルニア |
31例 |
腹腔鏡手術 (TAPP) 21例 |
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大腸 |
20例 |
結腸直腸がん 18例・悪性リンパ腫 1例・憩室炎 1例 |
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肛門疾患 |
19例 |
ジオン注 15例 |
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虫垂炎 |
14例 |
腹腔鏡手術 14例 |
|
胆のう炎 |
13例 |
腹腔鏡手術 11例 |
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乳腺 |
12例 |
乳癌 11例 (全摘 7例・部分切除 4例) |
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胃 |
10例 |
胃がん 7例・GIST 2例・食道裂肛ヘルニア 1例 |
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その他 |
25例 |
リンパ節・皮膚 13例・腸閉塞 4例(腹腔鏡手術2例)・ |
外来化学療法についてお示しします。
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疾患 |
化学療法の内容 |
|---|---|
|
結腸直腸がん |
再発予防 6例・進行再発 4例 |
|
胃がん |
進行再発 3例 |
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乳癌 |
周術期 2例・ホルモン療法 10例 |
以下は参考までに外科入院費概算です。
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手術 |
入院日数 |
医療費(3割負担) |
医療費(1割負担) |
|---|---|---|---|
|
ジオン注 |
2日 |
40,000~50,000 |
10,000~20,000 |
|
そけいヘルニア |
4~5日 |
90,000~100,000 |
30,000~40,000 |
|
腹腔鏡下胆のう摘出術 |
5~7日 |
170,000~180,000 |
50,000~60,000 |
※ 個室料金、食事代は別途必要です。
※ 高額療養費制度を適用していない金額になります。
今後も定期的に診療実績は更新します。可児市並びに近隣の皆様、地域の医療機関の皆様、気軽にご相談ください。
医師紹介
| 医師名 | 役職 | 免許取得 | 主な専門領域 | 資格など |
|---|---|---|---|---|
| 井上 総一郎 | 副院長 | 1984年 | 消化器外科 | 日本外科学会専門医・指導医 |
| 瀬古 浩 | 医員 | 1990年 | 消化器外科 | 労働衛生コンサルタント 認定産業医 日医認定スポーツ医認定医 日本外科学会専門医 |
| 岸田 喜彦 | 名誉院長 | 1980年 | 小児外科 | 日本小児外科学会専門医 日本外科学会専門医 |
呼吸器外科
| 医師名 | 役職 | 免許取得 | 主な専門領域 | 資格など |
|---|---|---|---|---|
| 杉原 実 | 非常勤 | 2014年 | 呼吸器外科 | 日本外科学会外科専門医 |
血管外科
| 医師名 | 役職 | 免許取得 | 主な専門領域 | 資格など |
|---|---|---|---|---|
| 児玉 章朗 | 非常勤 | 1997年 | 血管外科 | 日本外科学会認定医・専門医・指導医 日本心臓血管外科専門医・修練指導医 日本脈管学会認定脈管専門医 日本血管外科学会認定血管内治療医 |
形成外科
診療概要・特色
形成外科とは皮膚、軟部組織およびこれに隣接する諸臓器の先天異常、外傷、熱傷、あるいは腫瘍摘出後に生じた組織欠損や変形を、組織移植などの方法で形態的のみならず機能的にも修復再建し、患者様のQOLを図ることを目的とする外科学の新しい分野であります。従来の外科が、切除を主体とする切除外科とすれば、形成外科は切除した後の再建外科といえます。また、醜状変形した部分を可能な限りもとに戻す修復外科とも言えます。対象とする疾患は先天異常、腫瘍、外傷、熱傷、あざと広範囲であり、全身に及びます。具体的には、やけどやけがの後のケロイド、乳癌切除後の乳房再建、顔面神経麻痺、漏斗胸や鳩胸、床ずれ、手足や耳の形態異常、身体のどこかにできたしこり、眼瞼下垂、糖尿病性の足潰瘍などを扱います。
これらのことでお悩みの方は、第1,3,5の木曜日の午後1時30分から外来を行っておりますので、遠慮なく相談に来てください。
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医師名 |
役職 | 免許取得 | 主な専門領域 | 資格など |
|---|---|---|---|---|
| 亀井 讓 | 非常勤 | 1985年 | 形成外科 | 日本形成外科学会指導医 日本手外科学会指導医 日本外科学会認定医 日本創傷外科専門医 皮膚腫瘍外科専門医 |
患者さんへ
当院では専門医制度と連携したデーターベース事業に参加しています。
National Clinical Database事務局
URL:http://www.ncd.or.jp/