診療・各部門
理 念
「地域に根ざし、暮らしを支えるリハビリテーション」
リハビリテーションとは、病気やけが、加齢などで身体に障害をもった方に対し、その障害を 可能な限り回復させるとともに、残された能力を最大限に高め、より自立した生活が送れるようになるために行なわれる一連の働きかけをいいます。さらに「人間らしく生きる権利の回復」や「自分らしく生きること」を目指します。
当院リハビリテーション科は理念に基づき、病院での入院・外来リハビリ、附属介護老人保健施設での通所・入所リハビリ、訪問看護ステーションでの訪問リハビリを行なっております。理学療法士・作業療法士・言語聴覚士がそれぞれの専門性を活かして最適なリハビリテーションを提供し、多職種(医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、社会福祉士等)と連携をとることで、患者さんの生きがいある社会生活・日常生活への復帰を支援します。
退院に当たって準備期間が必要な患者さんのために地域包括ケア病棟を備えており、入院中に環境を整えて安全なわが家へ退院していただけるように支援しております。


〇施設基準
- 脳血管リハビリテーション (Ⅰ)
- 運動器リハビリテーション (Ⅰ)
- 呼吸器リハビリテーション (Ⅰ)
- 廃用症候群リハビリテーション(Ⅰ)
- がんリハビリテーション

〇リハビリテーションスタッフ(令和7年4月現在)
◆理学療法士[PT]17名(病院・老健・訪看配属)
運動療法や物理療法を通じて身体機能の回復を図り、基本的な動作(起きる、立つ等)や歩行の改善を目指します。 また、早期から開始することで、寝たきりによる身体・精神機能の低下や合併症の予防に努めます。

◆作業療法士[OT]5名 (病院・老健・訪看配属)
運動や作業活動を通して身体・精神機能の回復を図りながら、個人の能力に合わせた食事・更衣・トイレ動作・入浴動作等の日常生活の練習を実際の生活場面を想定して行ないます。 また、手指の手術をされた患者さんの機能回復を図り、職場や社会復帰できるように外来フォローに努めています。

◆言語聴覚士[ST]2名(病院・訪看/老健配属)
脳卒中や神経難病による言語障害や高次脳機能 障害、小児の言語発達遅滞や発音障害等を対象に 言語感覚機能の獲得や維持または回復を図り、コミュニケーション能力や生活の質を高める為の訓練を行います。 また、嚥下機能障害の患者様に対し、安全に食事ができるように摂食・嚥下訓練も行なっています。

病院リハビリテーション
けが や病気で入院された患者さんに対して、入院早期より リハビリを開始し、元の生活へ戻って頂くことを目標としています。自宅へ退院される場合は、ご家族やケアマネージャーさんから頂いた入院前の生活状況や家屋構造などの情報をもとに、リハビリや病棟での動作に取り入れることで、スムースに退院できるようにします。治療の経過によっては入院前にできていた動作ができなくなることや、特定の動作が禁止される場合があります。その際には、福祉用具の導入や住宅改修の提案をさせて頂きます。必要があれば、退院前にご自宅へ訪問することで、より具体的な提案や指導もさせて頂きます。また、ご自宅で生活するうえで介護が必要な場合には、どうすればご本人やご家族の負担が少なく、かつ安全な介護ができるか、退院する前にリハビリ見学を通してアドバイスをしております。

訪問リハビリテーション(附属訪問看護ステーション所属)
脳梗塞後遺症などの神経疾患、骨折後や変形性関節症などの整形疾患、心臓や肺疾患などの幅広い疾患の方に対して、スタッフがご自宅に訪問してリハビリテーションを行います。ご自宅で訓練を行う事で、実際に困っていることをその場で解決し、実用的な日常生活訓練や指導を行うことができます。当院では言語聴覚士の訪問リハビリも行っています。
自宅に退院されるあたり、不安のある方には最適なサービスです。
通所・入所リハビリテーション(附属介護老人保健施設所属)
施設に入所されている方や通所リハビリをご利用の方に対してリハビリを行っています。 入所されている方は、安全な動作の獲得を目指しご自宅へ帰れるように、または施設で安心して過ごせるように生活に即したリハビリを行っています。
通所リハビリは、ご利用にあたりご自宅での生活方法を確認し、更に安全な在宅生活を送れるように訓練や提案を行っています。通所リハビリを利用することで引きこもりを防止し、心身機能や コミュニケーション能力の維持・回復に役立ちます。