診療・各部門
診療概要・特色
当院麻酔科は、病院が目指す地域に密着した、地域の要望に応える医療を提供することを念頭に、以下のことを行っていきます。
1. 引き続き、質の高い麻酔を目指します。
手術する患者さんは、麻酔はうまくかかるのかしら、麻酔から覚めるのかしら、手術後はとても痛くないかしら、と皆さん大変不安に思われます。麻酔科医の仕事はこうした手術を受ける患者さんに、痛みのない、苦痛のない状態を作り出してあげることで、術後早期の回復を手助けいたします。 特に手術後の痛みの管理にはいろいろな方法を取り入れて鎮痛を図っていきます。
2. 高齢者救急に尽力します。
可児市の人口は令和7年10月現在99,307人で、うち65歳以上の高齢者は29,097人、率にして29.3%に達しています。
これに機を合わせるように、当院の救急搬送件数885人中65歳以上の方は709人、実に80.1%は高齢者救急搬送ということになります。
高齢者救急の問題は、高齢者数の増加による搬送件数の増加に加え、身体の生理的な機能低下や予備力の低下と相まって、病気そのものが複雑な症状を呈してくることが多いです。
麻酔科はこうした高齢者救急の難しい状況を十分理解し、搬送された方の病態をいち早く把握し、適切な医療が提供できるよう全力を尽くしていきます。
3. 総合診療を目指していきます。
高齢化に伴って高血圧や糖尿病といった生活習慣病、またその他の慢性疾患を持っておられる方が増えてきました。また医療が専門家、複雑化が進む一方で、合併症の多い方がどの科を受診すべきか判断が難しくなってきています。
こうした医療の現状の中で、総合診療医を求める声が日増しに大きくなってきています。
総合診療医とは、特定の臓器や病気に特化せず、患者の年齢や性別を問わず、幅広い疾患や健康問題に包括的に対応する医師のことを指します。
単に特定の臓器疾患を治療するだけでなく、高齢者の日常生活動作(ADL)や精神機能、社会的状況を含めた全人的な評価とケアのできる麻酔科を目指します。
実績
データ:令和6年度
| 全身麻酔症例数 | 当院への救急搬送者数 | うち麻酔科入院患者数 |
| 101例 | 885人 | 74人 |
医師紹介
| 役職 | 免許取得 | 主な専門領域 | 資格など | |
|---|---|---|---|---|
| 洪 淳憲 | 副院長 統括診療部長 麻酔科診療部長 |
1984年 | 麻酔 ペインクリニック |
医学博士 日本麻酔学会専門医・指導医 日本ペインクリニック学会専門医 日本救急医学会 専門医 |