- 年齢階級別退院患者数
- 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
- 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
- 成人市中肺炎の重症度別患者数等
- 脳梗塞のICD10別患者数等
- 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
- その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数
年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
患者数 | 87 | 58 | 56 | 91 | 213 | 305 | 752 | 1,031 | 820 | 193 |
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040080x099x0xx | 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし | 116 | 18.67 | 14.34 | 5.17 | 77.65 | |
130030xx99x40x | 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等24あり 副傷病なし | 64 | 18.31 | 17.69 | 0 | 71.58 | |
050130xx99000x | 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 50 | 24.24 | 18.30 | 4.0 | 82.4 |
呼吸器では肺炎の患者さんが最も多く、その中でも重症化しやすい高齢者の入院が多いです。また、血液内科、循環器内科の入院も多く受け入れており、幹細胞移植やカテーテル治療にも対応しています。
小児科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040080x1xxx0xx | 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳未満) 手術・処置等2なし | 17 | 4.35 | 5.72 | 5.88 | 4.47 | |
040100xxxxx00x | 喘息 手術・処置等2なし 副傷病なし | 15 | 3.87 | 6.31 | 0 | 5.0 | |
150010xxxxx0xx | ウイルス性腸炎 手術・処置等2なし | 12 | 4.08 | 5.5 | 0 | 4.08 |
外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040040xx9908xx | 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等28あり | 55 | 4.87 | 11.62 | 0 | 66.95 | |
060210xx99000x | ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 33 | 8.97 | 9.17 | 0 | 73.24 | |
060040xx99x60x | 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等26あり 副傷病なし | 24 | 5.79 | 4.51 | 0 | 51.54 |
外科で最も多い症例は肺癌に対する手術となります。外科は部位や治療内容ごとに症例が多様であるため、全患者に対する上位3症例の比率が低くなっていますが、化学療法や腹腔鏡手術も多く実施しています。
整形外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
160690xx97xxxx | 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) その他の手術あり | 70 | 41.87 | 21.52 | 2.86 | 80.93 | |
160800xx01xxxx | 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 | 55 | 47.31 | 28.7 | 3.64 | 84.24 | |
160760xx97xx0x | 前腕の骨折 手術あり 副傷病なし | 25 | 3.88 | 5.70 | 0 | 48.0 |
高齢者の患者の増加とともに、症例の上位にも大腿骨近位部骨折や、脊椎圧迫骨折が多くなっています。併せて平均在院日数も長い傾向にありますが、地域包括ケア病棟への転棟により、在宅復帰に向けたリハビリや退院調整に力を入れています。
眼科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
020110xx99xxxx | 白内障、水晶体の疾患 手術なし | - | - | 2.72 | - | - | |
020200xx99x4xx | 黄斑、後極変性 手術なし 手術・処置等24あり | - | - | 2.53 | - | - |
眼科では、年間200件以上の白内障手術を施行しています。合併症がある方でも対応できるように1泊の入院を中心に行っています。DPCに該当しないため上記の数字となっています。※10未満の数値の場合は-(ハイフン)
耳鼻咽喉科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
030410xxxxxxxx | めまい(末梢前庭以外) | 17 | 6.06 | 5.51 | 0 | 61.53 | |
030390xx99xxxx | 顔面神経障害 手術なし | 8 | 20.38 | 9.79 | 0 | 39.75 | |
030240xx97xxxx | 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 その他の手術あり | 7 | 6.57 | 9.08 | 0 | 24.0 |
耳鼻咽喉科は耳、鼻、咽頭、喉頭および頭頸部と多岐にわたります。その中でも当科では、めまいや扁桃周囲膿瘍等の急性炎症疾患の占める割合が多くなっています。外来治療で対応できない患者さんが入院となります。
泌尿器科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
11012xxx040x0x | 上部尿路疾患 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) 手術・処置等1なし 副傷病なし | 106 | 2.1 | 2.89 | 0 | 56.10 | |
110070xx0200xx | 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 92 | 9.08 | 7.59 | 0 | 74.01 | |
11012xxx020x0x | 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術等 手術・処置等1なし 副傷病なし | 71 | 5.28 | 5.91 | 0 | 59.97 |
当科で最も症例数が多いのは、尿路疾患や膀胱悪性腫瘍の患者さんです。前立腺がんの疑いに対する前立腺生検も多く実施しています。
麻酔科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | - | - | 21.69 | - | - | |
040080x099x0xx | 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし | - | - | 14.34 | - | - | |
161020xxxxx00x | 体温異常 手術・処置等2なし 副傷病なし | - | - | 5.26 | - | - |
当院においては麻酔科医による手術患者のフォローだけでなく、救急外来からの入院に対してフォローを行っています。※10未満の数値の場合は-(ハイフン)
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
初発 | 再発 | 病期分類 基準(※) |
版数 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Stage I | Stage II | Stage III | Stage IV | 不明 | ||||
胃癌 | 27 | 9 | 1 | 5 | 14 | 6 | 1 | 7 |
大腸癌 | 11 | 11 | 17 | 18 | 32 | 43 | 1 | 6,7 |
乳癌 | 7 | 8 | 0 | 0 | 8 | 3 | 1 | 7 |
肺癌 | - | - | - | - | - | - | 1 | 7 |
肝癌 | - | - | - | - | - | - | 1 | 7 |
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
当院で診断された5大癌のUICC病期分類並びに再発の実患者数を示しています。
StageⅠが進行度が低く、StageⅣが最も進行した病期を表します。StageⅢ、StageⅣになるにつれて再発率が高くなります。
早期がんの割合は、胃癌で48%、大腸癌で12%、乳癌で30%となっています。
当院は健診施設を併設しているため、早期での発見につながっています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等
患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | |
---|---|---|---|
重症度 0 | 14 | 8.86 | 54.93 |
重症度 1 | 28 | 13.75 | 75.86 |
重症度 2 | 33 | 24.39 | 81.97 |
重症度 3 | 32 | 26.00 | 83.91 |
重症度 4 | 9 | 22.22 | 84.22 |
重症度 5 | 0 | 0 | 0 |
不明 | 0 | 0 | 0 |
全国の傾向と同じように高齢者肺炎が増加しています。特に慢性呼吸器疾患をお持ちの患者さんは、繰り返し肺炎に罹患される方も多い状況です。高齢者で合併症を有する肺炎は重症化の危険性が高く、適切な抗生剤の使用や酸素投与などの治療が重要となり、長期入院する傾向となっています。また長期入院に伴う筋力・体力低下を防ぐため、早期の理学療法実施を心がけ在宅への退院調整にも力を入れています。
脳梗塞のICD10別患者数等
ICD10 | 傷病名 | 発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
---|---|---|---|---|---|---|
G45$ | 一過性脳虚血発作及び関連症候群 | 3日以内 | - | - | - | - |
その他 | 0 | 0 | 0 | 0 | ||
G46$ | 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 | 3日以内 | 0 | 0 | 0 | 0 |
その他 | 0 | 0 | 0 | 0 | ||
I63$ | 脳梗塞 | 3日以内 | 47 | 29.53 | 78.64 | 14.29 |
その他 | - | - | - | - | ||
I65$ | 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの | 3日以内 | 0 | 0 | 0 | 0 |
その他 | 0 | 0 | 0 | 0 | ||
I66$ | 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの | 3日以内 | - | - | - | - |
その他 | 0 | 0 | 0 | 0 | ||
I675 | もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> | 3日以内 | 0 | 0 | 0 | 0 |
その他 | 0 | 0 | 0 | 0 | ||
I679 | 脳血管疾患,詳細不明 | 3日以内 | 0 | 0 | 0 | 0 |
その他 | 0 | 0 | 0 | 0 |
脳梗塞は発症直後に救急車で来院される方が多いため3日以内の入院が多くなっています。脳疾患に対して、外科的治療が必要な場合は転院にて対応しています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) | 115 | 0.13 | 2.63 | 0 | 67.34 | |
K5493 | 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) | 27 | 2.04 | 7.81 | 0 | 65.56 | |
K6532 | 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層) | 25 | 0.48 | 10.64 | 0 | 72.8 |
最も手術症例が多いのは、内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術です。内視鏡を用いてポリープを観察し、顕微鏡による診断の必要性を判断しています。必要と判断された場合は、ポリープを切除しています。内視鏡下で悪性腫瘍を切除するEMRも積極的に実施しています。
外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K672-2 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 | 40 | 2.23 | 5.3 | 0 | 62.28 | |
6335 | 鼠径ヘルニア手術 | 30 | 1.03 | 1.87 | 0 | 36.4 | |
K634 | 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) | 21 | 0.95 | 1.29 | 0 | 62.10 |
当院は腹腔鏡手術を積極的に実施しているため、術後の入院日数が短い傾向にあります。腹腔鏡はお腹の中(腹腔)を観察する内視鏡の事です。おへその近くに数cm程度の小さな穴を開け、そこから内視鏡や手術具を挿入する方法です。開腹手術に比べ傷が残りにくく、退院までの期間が短くなるメリットがあります。
整形外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K0461 | 骨折観血的手術(肩甲骨)等 | 45 | 3.18 | 38.27 | 4.44 | 80.89 | |
K0811 | 人工骨頭挿入術(肩)等 | 24 | 4.38 | 46.92 | 0 | 81.88 | |
K0483 | 骨内異物(挿入物を含む)除去術(前腕)等 | 19 | 0.21 | 1.0 | 0 | 42.68 |
高齢者の骨折手術が多くを占めます。リハビリテーションの必要性に応じて術後の日数は長くなる傾向にありますが、リハビリテーションや退院支援によりご自宅や居宅系介護施設への退院がほとんどを占めます。
眼科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K2821ロ | 水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 その他のもの | 219 | 0 | 1 | 0 | 75.57 |
白内障の短期滞在手術を積極的に行っています。
耳鼻咽喉科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K3772 | 口蓋扁桃手術(摘出)等 | - | - | - | - | - | |
K368 | 扁桃周囲膿瘍切開術 | - | - | - | - | - | |
K0053 | 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径4cm以上) | - | - | - | - | - |
手術件数の上位は扁桃手術になります。その他にも睡眠時無呼吸症候群の検査であるPSGを多く行っています。※10未満の数値の場合は-(ハイフン)
泌尿器科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K768 | 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術 | 103 | 0.08 | 1.03 | 0 | 56.44 | |
K8036イ | 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 電解質溶液利用のもの | 94 | 1.16 | 8.14 | 1.06 | 74.19 | |
K7811 | 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) | 73 | 1.10 | 3.21 | 0 | 60.44 |
泌尿器科では結石治療の入院が多くなっており、体外衝撃波腎・尿管結石破砕術については、クリニカルパスの導入により1泊2日入院で対応しています。膀胱悪性腫瘍の手術も多くなっており、他院からの紹介患者も多く受け入れています。
麻酔科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K653-3 | 内視鏡的食道及び胃内異物摘出術 | - | - | - | - | - |
上記は救急患者における手術症例ですが、他科における手術時の麻酔管理が麻酔科医により行われております。※10未満の数値の場合は-(ハイフン)
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
---|---|---|---|---|
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | - | - |
異なる | 18 | 0.50 | ||
180010 | 敗血症 | 同一 | 20 | 0.55 |
異なる | 13 | 0.36 | ||
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | 0 | 0 |
異なる | - | - | ||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | 12 | 0.33 |
異なる | - | - |
厚生労働省による平成26年度のDPC対象病院全国平均は、上から順に、DIC(播種性血管内凝固)「0.17%」、敗血症「0.56%」、その他の真菌症「0.04%」、手術・処置等の合併症「0.70%」となっています。当院はほとんどが全国平均以下となっています。※10未満の数値の場合は-(ハイフン)
更新履歴
2016/09/21
新規掲載
重症化しやすい高齢者の割合が77%と高い比率になっており、最も多い70歳代で28.5%を占めています。地域包括ケア病棟の開設により、高齢者の入院も増加傾向にあります。